AIエージェントの活用例10選|業務別にできることを紹介

投稿日 :2026.08.17  更新日 :2026.08.21

AIエージェントへの注目が高まる一方で、「実際にどのような業務で活用できるのか」「自社ではどのように活用できるのか」が分からず、導入を検討できていない企業も少なくありません。

AIエージェントは、単に質問へ回答するだけでなく、必要な情報を取得し、システムと連携しながら業務を支援・実行できることから、カスタマーサポートをはじめ、社内ヘルプデスクやバックオフィス、人事・総務など幅広い業務で活用が進んでいます。

本記事では、AIエージェントの基本的な特徴を整理したうえで、業務別の活用例を10種類紹介します。あわせて、導入によって期待できる効果や活用時のポイントについても解説します。自社でAIエージェントを活用できる業務を整理し、導入を検討する際の優先順位や活用イメージを具体化するための参考としてご活用ください。 

AIエージェントとは?業務で活用される理由とできること

AIエージェントの活用例を理解するためには、まずAIエージェントがどのような仕組みで業務を支援するのかを押さえておくことが大切です。ここでは、AIエージェントの特徴と、さまざまな業務で活用が広がっている理由を簡潔に紹介します。

AIエージェントでできること

AIエージェントとは、ユーザーの指示や状況に応じて必要な情報を取得し、複数のタスクを組み合わせながら業務を支援・実行するAIです。

チャットボットは、あらかじめ設定されたシナリオやFAQに沿って回答することが中心です。また、生成AIは文章の作成や質問への回答を得意とします。一方、AIエージェントは回答に加えて、システムと連携しながら情報の取得・確認・登録などの処理を実行できる点が特徴です。

このように、AIエージェントは「回答するAI」ではなく、「業務を進めるAI」として幅広い業務で活用されています。

AIエージェントで具体的にできることや、生成AI・チャットボットとの違いについては、「AIエージェントの「できること」を整理|業務で活かすための基本理解」で詳しく解説しています。

AIエージェントの活用が広がる背景

AIエージェントが注目されている背景には、人手不足や業務効率化へのニーズの高まりがあります。従来は人が行っていた情報確認やシステム操作などをAIが担うことで、担当者の負担軽減や業務全体の効率化が期待されています。

また近年では、業務効率化だけでなく、顧客一人ひとりに合わせた対応や、従業員が必要な情報へ迅速にアクセスできる環境づくりなど、顧客体験(CX)や従業員体験(EX)の向上を目的とした活用も広がっています。

こうした背景から、AIエージェントはカスタマーサポートや社内ヘルプデスク、バックオフィス、人事・総務、営業・マーケティングなど、さまざまな部門で導入が進んでいます。

AIエージェントの活用例【業務別】

ここでは、AIエージェントの代表的な活用例を業務別に紹介します。自社の業務内容と照らし合わせながら、どのような業務でAIエージェントを活用できるか参考にしてみてください。

カスタマーサポートにおけるAIエージェントの活用例

カスタマーサポートでは、問い合わせへの回答だけでなく、顧客情報の確認や手続き処理など、問い合わせ対応に関連する業務全体でAIエージェントが活用されています。

顧客からの依頼内容を理解し、必要な情報を取得したうえで、関連システムと連携しながら対応を進められる点が特徴です。

契約変更・各種手続きを自動化

「契約内容を変更したい」「登録情報を更新したい」といった顧客からの依頼に対して、手続き全体を支援する活用例です。

AIエージェントが本人確認や契約情報の照会を行い、必要な変更処理まで進めることで、担当者が個別に確認・入力していた作業を効率化できます。

問い合わせ内容に応じた個別対応

「自分の契約状況を確認したい」「利用中のサービスについて相談したい」といった問い合わせに対して、顧客ごとに適した案内を行う活用例です。

顧客情報や過去の対応履歴を参照しながら必要な情報を取得することで、一人ひとりの状況に合わせた対応を支援できます。

問い合わせ受付後の後続処理

問い合わせ内容に応じて、担当部署への連携や対応依頼、処理状況の更新まで行う活用例です。

例えば、専門部署への確認が必要な問い合わせを自動で振り分け、対応状況を管理システムへ反映するといった業務を効率化できます。

カスタマーサポート領域では、問い合わせ対応だけでなく、顧客情報の確認や手続き処理まで含めたAI活用が進んでいます。AIエージェントを活用したカスタマーサポートの具体的な方法については、「カスタマーサポートにおけるAIエージェント|活用例やメリット、選び方を解説」でも詳しく解説しています。 

社内ヘルプデスクにおけるAIエージェントの活用例

社内ヘルプデスクでは、従業員からの問い合わせ対応に加えて、申請やシステム利用に関する業務支援にもAIエージェントが活用されています。

社内情報を参照して回答するだけでなく、必要な手続きや後続処理につなげられる点が特徴です。

社内申請・手続きの支援

「経費申請の方法を知りたい」「異動に伴う手続きを確認したい」といった従業員からの依頼を支援する活用例です。

従業員の状況に応じて必要な申請内容や手順を案内し、関連部署への連携や手続きの進行を支援できます。

ITトラブル対応の自動化

「パソコンが接続できない」「システムへログインできない」といったIT関連の問い合わせ対応を支援する活用例です。

問い合わせ内容から必要な確認事項を整理し、解決手順の案内や担当部署への対応依頼まで進めることで、トラブル対応を効率化できます。

社内情報検索と業務処理

社内規定やマニュアルを確認したい場合に、必要な情報を取得し、その後の業務につなげる活用例です。

例えば、制度内容を確認したうえで申請方法を案内するなど、情報検索だけでなく次のアクションまで支援できます。

バックオフィスにおけるAIエージェントの活用例

バックオフィスでは、経理や受発注など、複数の確認作業やシステム操作を含む業務でAIエージェントが活用されています。

定型作業の自動化だけでなく、複数システムをまたぐ業務プロセス全体を効率化できる点が特徴です。

請求・経理処理の自動化

請求書の確認や経費処理など、日々発生する経理業務を支援する活用例です。

請求内容の確認、必要なデータの取得、処理状況の更新など、複数工程を含む業務を効率化できます。

受発注業務の処理

顧客から注文を受けた後の確認や登録作業を支援する活用例です。

注文内容を確認し、在庫情報の照会、関連システムへの登録、担当部署への連携まで進めることで、受発注業務全体の効率化につながります。

データ集計・レポート作成

複数のシステムやデータベースから必要な情報を取得し、レポート作成を支援する活用例です。

担当者が手作業で行っていたデータ収集や集計作業を効率化し、分析や判断に必要な情報整理を支援できます。

人事・総務におけるAIエージェントの活用例

人事・総務では、従業員からの問い合わせ対応や各種手続きなど、社内向け業務の効率化にAIエージェントが活用されています。

従来の情報案内だけでなく、従業員ごとの状況に応じた手続き支援まで行える点が特徴です。

入社・退職手続きの支援

入社や退職に伴う必要な手続き、提出書類の確認などを支援する活用例です。

従業員の状況に応じて必要な対応を案内し、手続きの進捗確認や関連部署への連携を効率化できます。

福利厚生・社内制度の案内

「利用できる制度を確認したい」「申請方法を知りたい」といった問い合わせ対応を支援する活用例です。

従業員の状況に応じて必要な制度情報を取得し、適切な申請方法や手続き内容を案内できます。

採用関連業務の支援

応募者からの問い合わせ対応や面接日程の調整など、採用業務を支援する活用例です。

応募者情報や選考状況を確認しながら対応を進めることで、採用担当者の業務負荷軽減につながります。

営業・マーケティングにおけるAIエージェントの活用例

営業・マーケティングでは、顧客情報の整理や商談準備、フォロー対応など、営業活動を支援する目的でAIエージェントが活用されています。

複数の情報を取得・整理し、担当者が次のアクションを検討するための支援ができる点が特徴です。

顧客情報の収集・分析

CRMや営業管理システムなどから顧客情報を取得し、営業活動に必要な情報を整理する活用例です。

過去の対応履歴や商談情報をまとめることで、担当者が顧客状況を把握しやすくなります。

商談準備・提案内容の作成支援

顧客情報や過去の商談履歴をもとに、提案準備を支援する活用例です。

必要な情報を整理し、顧客ごとの課題や状況を踏まえた提案検討を効率化できます。

見込み顧客へのフォロー対応

問い合わせ内容や顧客情報をもとに、適切なフォロー対応を支援する活用例です。

顧客ごとの状況に合わせて対応内容を整理し、継続的なコミュニケーションを効率化できます。


実際に企業では、カスタマーサポートや受付業務、バックオフィスなど、さまざまな領域でAIエージェントの活用が進みはじめています。具体的な企業の導入事例については、「AIエージェント導入事例|企業の活用方法や導入効果を解説」でも紹介しています。

AIエージェントの活用で期待できる効果

AIエージェントの活用は、単純な作業の自動化だけでなく、複数の業務プロセスを効率化し、対応品質の向上にもつながります。

ここでは、AIエージェントを活用することで期待できる代表的な効果を紹介します。

複数の業務プロセスを自動化し、業務効率を向上できる

AIエージェントは、情報取得や確認、処理など複数の工程を組み合わせて業務を進められます。

これまで担当者が手作業で行っていた確認作業や社内連携などを効率化することで、業務時間の短縮や担当者の負担軽減につながります。

システム連携により、業務処理まで自動化できる

既存のCRMや基幹システムなどと連携することで、情報検索だけでなくデータ更新や申請処理などの業務も支援できます。

複数のシステムをまたぐ業務を効率化できるため、部分的な自動化ではなく、業務全体の最適化につながります。

顧客対応や社内業務の品質を向上できる

AIエージェントが必要な情報を参照しながら対応することで、担当者による対応のばらつきを抑え、安定した品質で業務を進められます。

顧客対応では迅速で一貫した案内につながり、社内業務では従業員が必要な情報や手続きをスムーズに確認できる環境づくりに役立ちます。

AIエージェントを活用する際のポイント

AIエージェントを効果的に活用するには、自社の業務課題に合わせて、活用範囲や業務への組み込み方を検討することが重要です。

ここでは、導入前に押さえておきたいポイントを紹介します。

AIエージェントに任せる業務範囲を明確にする

まずは、どの業務をAIエージェントに任せるのかを整理することが重要です。

問い合わせへの回答だけを行うのか、情報取得や確認、手続き処理まで含めて対応するのかによって、必要な仕組みや設計は変わります。

自社の課題や目的に合わせて、AIエージェントの活用範囲を明確にすることで、導入効果を高めやすくなります。

業務フロー全体を踏まえて活用方法を設計する

AIエージェントは、単独の作業ではなく、既存の業務プロセスの中に組み込んで活用することが重要です。

受付、確認、処理、完了案内など、現在の業務の流れを整理したうえで、どの部分をAIエージェントが担うのかを設計します。

業務全体を見ながら活用方法を検討することで、一部の作業だけでなく、業務プロセス全体の効率化につなげられます。

AIエージェントやシステムの連携性を考慮する

AIエージェントを活用する際は、既存システムとの連携や将来的な拡張性も考慮することが重要です。

CRMや基幹システムなどと連携することで、情報取得やデータ更新など、より幅広い業務を支援できるようになります。

また、今後は複数のAIエージェントが役割を分担して連携する「マルチAIエージェント」の活用も期待されています。複数の専門的なAIエージェントが連携することで、単一のAIエージェントでは対応が難しい複雑な業務プロセスにも対応しやすくなるためです。

将来的な業務拡大も見据え、柔軟に拡張できる環境を検討することが大切です。

マルチAIエージェントの仕組みや特徴については、「マルチAIエージェントとは?仕組みと導入メリットを徹底解説」でも詳しく紹介しています。 

AIエージェントの活用で業務効率化を実現する

AIエージェントは、質問への回答だけでなく、必要な情報の取得やシステム連携、業務処理まで支援できる仕組みです。

カスタマーサポートや社内ヘルプデスク、バックオフィス、人事・総務など、さまざまな業務で活用が進んでおり、業務効率化だけでなく、対応品質の向上や業務プロセス全体の最適化にもつながります。

今後は、複数のAIエージェントが役割ごとに連携する「マルチAIエージェント」の活用も広がると考えられます。複数の業務やシステムをまたぐ複雑な業務にも対応しやすくなることで、より幅広い領域でのAI活用が期待されています。

CAT.AIでは、企業ごとの業務課題に合わせて、AIエージェントやマルチAIエージェントを活用した業務最適化を支援しています。単一の業務だけでなく、問い合わせ対応から業務処理まで含めたプロセス全体を見据え、最適なAI活用方法を提案します。

AIエージェントをどの業務から活用すべきか検討している方や、自社に適したAI活用方法を知りたい方は、サービス紹介資料をご覧ください。資料では、AIエージェント・マルチAIエージェントの活用イメージや、システム連携を含めた導入方法を確認できます。

この記事の筆者

株式会社CAT.AI

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マーケティング部門

CAT.AI(キャット・エーアイ)は、2026年4月に設立された株式会社トゥモロー・ネットの子会社で、「Customer Agent of Tomorrow.AI」を由来とするAIコミュニケーションプラットフォーム「CAT.AI」の企画・開発・提供を行っています。「ヒトとAIの豊かな未来をデザインする」をビジョンに、ボイスボットとチャットボットを統合した「CAT.AI マルチAIエージェント」を展開。独自の自然言語処理(NLP)技術と柔軟な設計基盤を強みに、社会インフラ、金融、流通、コールセンターを含むエンタープライズ領域において、顧客接点の自動化を通じた業務効率化と顧客満足度の向上の両立を支援しています。

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